HP Z420のCPUクーラーを換装する
はじめに
HPのZ420というワークステーションを改造して家で使用しています。 CPUはIvy bridgeのXeon E5-1620 v2 というCPUで、大体第三世代core i7と同じくらいの性能です。core i7 3770とかだと思っておけば良いでしょう。 業務用に使われていたワークステーションが中古市場に流れてくるので安価に入手することが出来ます。 メモリも信頼性が高いものを使用しておりかなりコスパは良いです。
CPUクーラー交換
交換理由
HPのZ420は空冷のものと簡易水冷のものがありますが、私の持っているものは簡易水冷です。 その簡易水冷が異音を発するようになって来たため空冷のものに換装することにしました。
交換パーツ選定
交換パーツとしてはサイズ社の無限5 rev.Bという空冷ファンを用いました。 サイズ社のクーラーは虎徹が有名ですがCPUのTDPが130Wであったため虎徹では間に合わないかと思い少し放熱性の高い無限を選びました(結論から言うとこの選択は間違いで虎徹が良いです)。 TDPは130Wですが、実際に測定するとベンチマークを回してCPUを100%動かしても80Wほどしか電力を消費しません。
手順
蓋を開けてCPUファンを確認します ねじを適当に回すとCPUファンが外れます LGA2011というソケットなのですが、LGA2011の場合マザーボードを外さずにそのままファンを取り付けることが出来ます(バックパネルなどは必要ない) 普通に取り付けるとCPUケースの蓋の持ち手部分と絶妙に干渉してしまうため、通常と反対向きにつける必要があります
最初は通常の向きでつけてしまったため絶妙に蓋が閉まらなかった
左側のメモリにはメモリファンがついていますが、ぎりぎり干渉しません。 CPUファンのマザーボード側のコネクタは5ピンですが、一番左のピンを無視すれば問題なく動きます。(もともと無視されているピンだそうです)コネクタの突起が邪魔なので少しカッターなどで削ることで挿すことが出来ます。
以上でCPUファンを取り付けることが出来たのでベンチマークを走らせてみると、ちゃんと冷えていることが分かります ベンチマークによりCPU利用率が一定時間100%になっても40度までしか上がっていないので、これは冷えすぎというレベルでしょう。
反省
無限5 rev Bは少し大きすぎて蓋などと干渉してしまいました。温度的には全く問題なかった虎徹で十分でした。虎徹 mark 2と無限5 rev Bはカタログ上は高さは同じですが、実物を見ると虎徹の方が少し低いです(虎徹の最高点はファンであるが、無限の最高点はヒートパイプの終点であるため)。 通常と逆向きにつけると空気の流れ的にもかなり気持ちが悪いのでZ420を空冷にするならば虎徹が良いです。 虎徹以外でも無限5 revBより少しでも低ければケースとも干渉はしないので無限5 基準にCPUファンを選ぶと良いと思います。